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欧州 最後だわっしょい! [お仕事]

一夜明けてオーストリアの朝。



今日も晴天。気温もさわやかな感じ。

この土地がそこそこ標高の高いところらしいが、寒くも無く最後の仕事を行うには申し分

ない気候でした。



昨晩、言われたとおり荷物は一つにしておき、部屋を出てまたまたタクシーで今回の

仕事場に。



ついたところは、広いコンクリートの敷地内に、車搬送用の列車が直接乗り込めるように

レールが敷かれており、キャリアカーが既に止まっていました。

何百台かの車が整然と並べられており、完全に物流基地のような感じです。



事務所らしい建物は無く、小さな工場がぽつんと建っていました。



私たちはその工場へ案内され、見ると数人の作業者がいるようで、事務なのか整備なのか

よく判りませんでしたが、なんか仕事してました。



ドイツやスペインほど、

『やぁー良く来たねぇー』的な挨拶は特に無く、こちらが送った工具や作業場の説明をしたら

さっさと引き上げていきました。



別に無愛想なわけではなかったのですが、ちょっと機械的というか・・・・



しかし、整備予定の車はちゃんとその工場に準備されており、作業は直ぐに始められる状態でした。

5台を8人でかかるので、早ければ午後一くらいには終わります。

みな、余裕でした。



作業を始める前に、車のエンジンをかけて3000rpm以上で30分ほど放置しなければいけません。

その後、エンジンが触れるほどに冷めてから作業を開始するのが通常です。



その儀式が終わってから、エンジンが冷めるまで、まぁ仕方なしに休憩になるんですが、一人が



『もう、やっちまおか』



と言い出すや否や、みんなそう思ってたのか、一斉に作業をやりだしました。

・・・・まだ熱いのに・・・・



ということで、5台の作業はあっというまに終わってしまい、4台はここに来て2hも立たないうちに

完了してしまいました。



そして後1台、最後にエンジン始動確認をすれば終わりというところで、



エンジンがかかりません



電気系のトラブルのようで、車につないだPCで不具合個所を探ります。

しかし、なかなか原因を特定できず、時間だけ過ぎていきます。

ここにきて、ハーネスの断線とかが見つかると、補修部品が無い為、修正不能になり、

場合によってはハーネスを日本から送り、それまで数名が人質か・・・・

と、いうことになりかねませんでした。



約2hくらい色々試したあと、ふと、今回のメンバーの一人、本来日本でもこのような修正作業を

メインの業務にしているベテラン(とはいってもかなり若いのですが)君が、もしかして・・・・



と、一つのコネクターを外して中を覗き込みました。



『あぁーこれだぁー』(喜)ハート



なんと、コネクターの中の数本あるピンの1本がほんの少し曲がっており、うまく接触していなかったのです。

一同、祈る思いで修正作業を覗き込み、いよいよエンジン始動!



ぐぅぉーーーーーーーん!!



鐘音符乾杯『やぁーーったぁー』拍手クラッカー音量



最後の最後で、実はとっても簡単な問題で、みんなをどぎまぎさせてしまいましたが、晴れて

ノルマ達成(OPEL本社分は除く)!



これで、長かった欧州旅行も終わることが出来そうです。



ほっとしたら、丁度昼食の時間。ここの近所にはレストランのようなものは無く、事務所の方に

お弁当を頼んでおいたようで、人数分の軽いランチがやってきました。

たぶん、グラタンのようなもの・・・・



あんまり美味しくなかったので記憶に残っておりません。



img20051223.jpg昼食後は作業場の片付けをいつもより入念に行い、帰る準備をしているあいだに、ちょこっと

写真を撮って見ました。

ここは、今までの所と比べて厳しくなかったようなので。



後ろに映っている車は、OPEL vitaのバンです。



日本では売ってませんでしたが、国産車で言う格安営業車だそうです。



その後ろに引込み線が見えます。





さて、片付けも終わり、一行はHOTELへ戻りましたが、最初のHOTELから別のHOTELへ

荷物が移動してるはずでした。

夕方までに移動しておけばいいと思っていたHOTELの女性オーナー。



私たちがあまりにも早く帰ってきたので、びっくりしながら一言。



『どんな仕事してきたのぉ?』



と、あきれた顔。

こんなに早く終わるなら、そんな人数はいらないだろうと、思われたようです。



夕方16:00くらいまでには荷物を移動しておくから、それまでどっかで時間つぶしてきてよ

と言うのですが、周辺には特に何も無く、まぁ散歩ぐらいしかできなかったので、高原の方へ

歩いていきました。



でも、これがなかなかいいところで、高原の中に絵に書いたようなヨーロッパの景色が広がります。

わらを束ねている風景や、ぽつんぽつんといる牛や馬。犬までも風景に溶け込んでいます。



今回の旅で、唯一ゆっくり景色を見たかもしれません。



帰り道、ところどころにペンキのはげたベンチが置いてあり、そこで休んでいると、幼稚園児

くらいの子供を10人ぐらい引率した女性とすれ違いました。

恐らく子供たちのお散歩か、課外授業だったのでしょう。



ほのぼのした時間がゆっくり流れています。



HOTELへ戻り、みんなで食べる、最後の夕食を迎えます。





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